~発車メロディの話~
いまや駅の発車音はブザーや「ピロピロ」といったものからメロディが主流になってきました。延伸開業する長野駅~金沢駅では、すべての駅で「発車メロディ」が採用されます。その一覧がこちら。
どの駅にも共通しているポイントは「地元にゆかりのあるメロディということです。
長野県民ならほとんどが歌えるという県の歌です。すでに1月末より長野駅の発車メロディとして採用されています。

飯山駅~糸魚川駅間は、懐かしく、ふるさとの情景を連想させる曲が続きます。
「うさぎ追いし♪」で始まるあの有名な唱歌です。皆さんも小学校の音楽の授業で習ったことがあるのではないでしょうか。。作詞の高野辰之さんが、長野県中野市出身という縁で採用されたようです。
文語のタイトルですが、口語訳では「夏が来た」。5月中旬くらいの初夏の情景を歌っています。作曲者の小山作之助さんの出身が上越市とのこと。
こちらもおなじみの童謡です。在来線ホームでは春限定で発車メロディとして使用していますですが、3月14日からは新幹線ホームで使用されますす。作詞の相馬御風さんの出身が糸魚川市です。

黒部宇奈月温泉以降は一気に最近の曲になります。
地元テレビ局の番組で使用されている曲が発車メロディに採用されました。作曲の高原兄さんの出身は富山市。「Pabo」や「羞恥心」といったグループにも曲を提供しているヒットメーカーです。

さらに富山~金沢は、今回の新幹線開業に合わせて作曲されました。
※以降の曲の紹介はJR西日本からプレスリリースされた内容に基づいています
作曲は富山県射水市出身の須藤晃さん(射水市は富山市の西隣に位置します)。尾崎豊さんや浜田章吾さんなどの音楽プロデュースをされています。「富山の豊かな自然に育まれた清流を穏やかに流れる水の調べと、ガラスの街とやまが奏でる煌びやかなイメージを融合させたメロディ」。
ゆったりした曲調で、ずっと聞き入ってみたくなる心地よい曲です。
富山県小矢部市出身の雅楽演奏家の太田豊さんが作曲しました。「高岡市を代表する伝統工芸品である銅器『おりん』をメイン楽器としたメロディ」。
おりんの奏でる曲調は、シンプルですがとても力強く、出発を想像させます。
「きゃりーぱみゅぱみゅ」や「Perfume」のプロデュースをしている、中田ヤスタカさんが作曲しました。「金沢の山から海にかけて起伏ある自然条件と『伝統と創造』が調和するまちのイメージと、新車両も有する北陸新幹線の『スピード感と快適性』を感じ取れるよう表現したメロディ」。
キラキラするイメージというよりは、シンセサイザーと琴の音をミックスさせた、伝統と創造というイメージにあった曲調になっています。


どの駅も一聞の価値のある曲ばかりです。でも発車メロディに聞き入ってしまって、乗り遅れないようご注意ください。
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